ヴィッセル神戸の日本代表MF森岡亮太に、ロケレンが調査しているとのニュースが出ているので、ロケレンとはどういうチームなのか触れておきたいと思います。
このリンク先は、創造性溢れるチャンスメーカーを探すロケレンは、昨年、日本代表にも選出された、ヴィッセル神戸の10番、森岡亮太を調査しているという内容です。森岡は、ヴィッセル神戸との契約延長オファーを断っており、2016年1月で契約満了し、欧州への移籍を考えていると言う内容です。
名前が上がっているクラブがロケレンぐらいで、それも調査している段階なので、何も言えない状況ですが、せっかくなので、ロケレンというチームに触れておきたいと思います。
Transfergeruchten@TransferGerLokeren zoekt de nodige creativiteit in de nationale ploeg van Japan https://t.co/Due5GajnnS
2015/12/28 16:54:08
このリンク先は、創造性溢れるチャンスメーカーを探すロケレンは、昨年、日本代表にも選出された、ヴィッセル神戸の10番、森岡亮太を調査しているという内容です。森岡は、ヴィッセル神戸との契約延長オファーを断っており、2016年1月で契約満了し、欧州への移籍を考えていると言う内容です。
名前が上がっているクラブがロケレンぐらいで、それも調査している段階なので、何も言えない状況ですが、せっかくなので、ロケレンというチームに触れておきたいと思います。
KSCロケレン・オースト=フラーンデレン
スタムナンバー 282
創設 1923年
ホームスタジアム ダクナム(12000人収容)
会長 ロジェル・ランブレヒト
監督 ジョルジュ・レーケンス
メインスポンサー Q-team VP Lambrecht
タイトル
ベルギーカップ 2011-2012、2013-2014
ロケレンは、1923年にベルギーで282番目に創設されたクラブで、1970年にスタンダード・ロケレン、2000年にシント・ニクラースSKとの合併を経て、現在に至ります。1970年中頃までは下部リーグが主戦場だが、1974年に初昇格してからは、1部に定着。1993年から3シーズンは2部に甘んじるも、1996年に1部復帰してからは、19年在籍し、今年で1部復帰20年になる、ベルギーの中堅クラブです。
70年代は、ポーランドの名選手、ヴォシミエシュ・ルバンスキ、グジェゴジ・ラトー、80年代にはデンマークの名選手プレーベン・エルケーア、90年代にはチェコの大巨人、ヤン・コレルら、ワールドカップやUEFAの大会で活躍した名選手が在籍していました。近年では、シリア代表のFWサンハリブ・マルキ、アイスランド代表FWアルフレズ・フィンボガソンがプレーし、京都サンガFC、鹿島アントラーズでプレーした、FWドゥトラが2013年1月から2年間、ロケレンでプレーしました。
しばらくはベルギーでも中堅クラブとしての地位を確立していたものの、2011年以降は3度の優勝プレーオフ進出と、2度のベルギーカップ優勝と、着実に力をつけてきた印象が強いクラブです。昨シーズンは、ヨーロッパリーグ予備予選に出場し、最終プレーオフで、イングランドのハル・シティを破り、初めてのEL出場を果たします。本戦では惜しくも3位で終わるものの、レギア・ワルシャワ(ポーランド)、トラブゾンスポル(トルコ)、メタリスト・ハルキウ(ウクライナ)の組で、2位のトラブゾンスポルと並ぶ、勝点10まで伸ばしました。ベルギーリーグの位置づけとしては、トップグループがアンデルレヒト、クラブ・ブルッヘ、スタンダール・リエージュ、ゲンク、ゲントとすると、ロケレンはその次に位置つけるクラブと思っていただけるといいかもしれません。
現在のロケレンについて触れておきます。
ロケレンにベルギーカップタイトルをもたらし、上位争いができるチームに成長させたペーテル・マース監督が、ゲンクに引き抜かれ、今シーズンからはチャールトン・アスレティックを率いた、ボブ・ペーテルス監督が就任。しかし、エースのMFハンス・ヴァナーケンをはじめに、数々の主力を放出した影響により、チームがまとまらず、開幕からスタートダッシュに失敗し、第12節のウェステルロ戦に勝利するも、順位は14位と低迷したため、10月24日にペーテルスを解任。翌日には、前ベルギー代表監督で、1998年のキリンカップにベルギー代表を、今年の3月にはチュニジア代表を率い、来日していている、ジョルジュ・レーケンス監督がが就任しています。
レーケンス就任後のロケレンは、4-2-3-1と4-4-2を併用。ベルギー代表やクラブ・ブルッヘのように、比較的大きなチームを率いるには、スター選手と相容れないことが多く、なかなか力を発揮できない指導者だが、ベルギー国内では中堅クラブを指導させると、ポテンシャルを発揮するイメージが強い監督です。レーケンス就任以後は、身体能力の高いアタッカーを活かす、縦に速いカウンターサッカーを展開し、リーグ戦4勝4分1敗と復調し、現在は8位まで浮上し、2シーズンぶりのプレーオフ進出(6位以内)が狙える位置まで戻ってきました。
森岡亮太選手がプレーするだろうポジションは、3センターの一角、もしくは両サイドのどちらかと言ったところでしょう。しかし、左サイドの10番でアヤンダ・パトシは、現在6得点とチーム最多のゴール数を挙げており、現在の南アフリカ代表でも主力を担います。抜群のスピードとキック力を誇り、今のロケレンには一番欠かすことができない選手です。プレースキックの質も非常に高く、セットプレーからのゴールも多数演出しています。
逆サイドのミリッチは、193cmの長身ながら、ロケレンではサイドを主戦場としています。センターフォワード、トップ下でもプレー可能。前監督の下では出場機会に恵まれなかったが、レーケンス監督就任以後は、全試合フル出場で、4得点決めています。前述のパトシも含めると、森岡はサイドで使われる可能性は低いと思われます。
もしロケレンが獲得となると、起用されるポジションは、おそらく3センターの一角になるだろうと、私は思います。現在のロケレンの台所事情では、レギュラーで出場していたエンゴロク、ペルソーンスが怪我のため、長期離脱中、現在はキャプテンのオーヴェルマイレ以外は、スタメンは固定化できていません。最近はトップ下は、ジャジャというブラジル人が起用され、3得点と活躍しているものの、本職はCFであり、2013-2014シーズンのベルギーリーグ得点王になったが、カタールへ移籍後はコンディションを崩し、未だ本領発揮といかない、チュニジア代表FWハムディ・ハルバウィに代わって出場することも多くなっています。
負傷離脱中の2人に関しては、エンゴロクは積極的な2列目からの飛び出しが得意なフィジカル重視のアタッカーで、ペルソーンスは激しさを全面に出した守備的MFで、オーヴェルマイレとは5年間と長くコンビを組み、ロケレンの攻守の核となっています。ペルソーンスは32歳とベテランになり、ここ数年は負傷離脱することも多くなっており、その穴をトロンペットというMFが埋めていたが、トロンペットはウェステルロへ移籍し、中盤の層が若干薄くなっています。
ベルギーリーグは、Jリーグの平均に比べると、190cm以上の選手も珍しくないほど、大柄でフィジカル的に厳しいリーグであり、ポジションが重なる選手に、個性的な選手がいるため、森岡選手にとっては、ポジションを奪うのも容易ではないと思います。Jリーグ以上のフィジカルコンタクトの激しさの中で、いかに他の選手よりも個を出していけたかで、生き残っていけるかどうかが、鍵を握ると思います。フィールドプレーヤーでは、半年でJリーグへ復帰してしまった永井謙佑選手と、今もベルギーで残ってプレーし、STVVでは不動のレギュラーで活躍する小野裕二選手とは、チーム事情の違いはあれど、対応力を問われると思います。
現在21試合で26得点と、若干もの足りない攻撃陣に、更なる得点力アップができる選手を、ロケレンも探しているのではないかと思います。「創造力があるMF」という意味では、クラブ・ブルッヘへ移籍した、MFハンス・ヴァナーケンは、トップ下のポジションから、多彩な攻撃を演出してきたこともあり、未だにロケレンが埋めきれていない穴を払拭できる人材候補として考えているのかもしれません。
スタムナンバー 282
創設 1923年
ホームスタジアム ダクナム(12000人収容)
会長 ロジェル・ランブレヒト
監督 ジョルジュ・レーケンス
メインスポンサー Q-team VP Lambrecht
タイトル
ベルギーカップ 2011-2012、2013-2014
ロケレンは、1923年にベルギーで282番目に創設されたクラブで、1970年にスタンダード・ロケレン、2000年にシント・ニクラースSKとの合併を経て、現在に至ります。1970年中頃までは下部リーグが主戦場だが、1974年に初昇格してからは、1部に定着。1993年から3シーズンは2部に甘んじるも、1996年に1部復帰してからは、19年在籍し、今年で1部復帰20年になる、ベルギーの中堅クラブです。
70年代は、ポーランドの名選手、ヴォシミエシュ・ルバンスキ、グジェゴジ・ラトー、80年代にはデンマークの名選手プレーベン・エルケーア、90年代にはチェコの大巨人、ヤン・コレルら、ワールドカップやUEFAの大会で活躍した名選手が在籍していました。近年では、シリア代表のFWサンハリブ・マルキ、アイスランド代表FWアルフレズ・フィンボガソンがプレーし、京都サンガFC、鹿島アントラーズでプレーした、FWドゥトラが2013年1月から2年間、ロケレンでプレーしました。
しばらくはベルギーでも中堅クラブとしての地位を確立していたものの、2011年以降は3度の優勝プレーオフ進出と、2度のベルギーカップ優勝と、着実に力をつけてきた印象が強いクラブです。昨シーズンは、ヨーロッパリーグ予備予選に出場し、最終プレーオフで、イングランドのハル・シティを破り、初めてのEL出場を果たします。本戦では惜しくも3位で終わるものの、レギア・ワルシャワ(ポーランド)、トラブゾンスポル(トルコ)、メタリスト・ハルキウ(ウクライナ)の組で、2位のトラブゾンスポルと並ぶ、勝点10まで伸ばしました。ベルギーリーグの位置づけとしては、トップグループがアンデルレヒト、クラブ・ブルッヘ、スタンダール・リエージュ、ゲンク、ゲントとすると、ロケレンはその次に位置つけるクラブと思っていただけるといいかもしれません。
現在のロケレンについて触れておきます。
footballtactics.net@tacticsbooksスポルティング・ロケレン https://t.co/7nWY9qm3KX https://t.co/dyvaSTidvY
2015/12/31 15:26:39
ロケレンにベルギーカップタイトルをもたらし、上位争いができるチームに成長させたペーテル・マース監督が、ゲンクに引き抜かれ、今シーズンからはチャールトン・アスレティックを率いた、ボブ・ペーテルス監督が就任。しかし、エースのMFハンス・ヴァナーケンをはじめに、数々の主力を放出した影響により、チームがまとまらず、開幕からスタートダッシュに失敗し、第12節のウェステルロ戦に勝利するも、順位は14位と低迷したため、10月24日にペーテルスを解任。翌日には、前ベルギー代表監督で、1998年のキリンカップにベルギー代表を、今年の3月にはチュニジア代表を率い、来日していている、ジョルジュ・レーケンス監督がが就任しています。
レーケンス就任後のロケレンは、4-2-3-1と4-4-2を併用。ベルギー代表やクラブ・ブルッヘのように、比較的大きなチームを率いるには、スター選手と相容れないことが多く、なかなか力を発揮できない指導者だが、ベルギー国内では中堅クラブを指導させると、ポテンシャルを発揮するイメージが強い監督です。レーケンス就任以後は、身体能力の高いアタッカーを活かす、縦に速いカウンターサッカーを展開し、リーグ戦4勝4分1敗と復調し、現在は8位まで浮上し、2シーズンぶりのプレーオフ進出(6位以内)が狙える位置まで戻ってきました。
森岡亮太選手がプレーするだろうポジションは、3センターの一角、もしくは両サイドのどちらかと言ったところでしょう。しかし、左サイドの10番でアヤンダ・パトシは、現在6得点とチーム最多のゴール数を挙げており、現在の南アフリカ代表でも主力を担います。抜群のスピードとキック力を誇り、今のロケレンには一番欠かすことができない選手です。プレースキックの質も非常に高く、セットプレーからのゴールも多数演出しています。
逆サイドのミリッチは、193cmの長身ながら、ロケレンではサイドを主戦場としています。センターフォワード、トップ下でもプレー可能。前監督の下では出場機会に恵まれなかったが、レーケンス監督就任以後は、全試合フル出場で、4得点決めています。前述のパトシも含めると、森岡はサイドで使われる可能性は低いと思われます。
もしロケレンが獲得となると、起用されるポジションは、おそらく3センターの一角になるだろうと、私は思います。現在のロケレンの台所事情では、レギュラーで出場していたエンゴロク、ペルソーンスが怪我のため、長期離脱中、現在はキャプテンのオーヴェルマイレ以外は、スタメンは固定化できていません。最近はトップ下は、ジャジャというブラジル人が起用され、3得点と活躍しているものの、本職はCFであり、2013-2014シーズンのベルギーリーグ得点王になったが、カタールへ移籍後はコンディションを崩し、未だ本領発揮といかない、チュニジア代表FWハムディ・ハルバウィに代わって出場することも多くなっています。
負傷離脱中の2人に関しては、エンゴロクは積極的な2列目からの飛び出しが得意なフィジカル重視のアタッカーで、ペルソーンスは激しさを全面に出した守備的MFで、オーヴェルマイレとは5年間と長くコンビを組み、ロケレンの攻守の核となっています。ペルソーンスは32歳とベテランになり、ここ数年は負傷離脱することも多くなっており、その穴をトロンペットというMFが埋めていたが、トロンペットはウェステルロへ移籍し、中盤の層が若干薄くなっています。
ベルギーリーグは、Jリーグの平均に比べると、190cm以上の選手も珍しくないほど、大柄でフィジカル的に厳しいリーグであり、ポジションが重なる選手に、個性的な選手がいるため、森岡選手にとっては、ポジションを奪うのも容易ではないと思います。Jリーグ以上のフィジカルコンタクトの激しさの中で、いかに他の選手よりも個を出していけたかで、生き残っていけるかどうかが、鍵を握ると思います。フィールドプレーヤーでは、半年でJリーグへ復帰してしまった永井謙佑選手と、今もベルギーで残ってプレーし、STVVでは不動のレギュラーで活躍する小野裕二選手とは、チーム事情の違いはあれど、対応力を問われると思います。
現在21試合で26得点と、若干もの足りない攻撃陣に、更なる得点力アップができる選手を、ロケレンも探しているのではないかと思います。「創造力があるMF」という意味では、クラブ・ブルッヘへ移籍した、MFハンス・ヴァナーケンは、トップ下のポジションから、多彩な攻撃を演出してきたこともあり、未だにロケレンが埋めきれていない穴を払拭できる人材候補として考えているのかもしれません。