1ヶ月半、更新をおやすみしていました。申し訳ありません。
いろいろありましたが、シーズンを追いながら触れていこうと思います。

まずは金曜日に行われた、ゲント-ゲンクの試合結果です。






開幕戦はアウェーでウェステルロに引き分けた、昨シーズンのベルギーリーグ王者KAAゲントは、ホームのゲラムコ・アレナで、復活を目論むKRCゲンクと対戦。

ゲントは、開幕前に守備の要である、イスラエル代表DFラミ・ゲルション、コルトライクから獲得した左サイドの新鋭トマ・マトンが負傷で欠くものの、ベルギースーパーカップでクラブ・ブルッヘに1-0で勝利し、ウェステルロ戦も引き分けたものの、終始優位に試合を進め、まずまずの出来。昨シーズンの主力メンバーのほとんどが残留し、初出場となるチャンピオンズリーグに向けて、チームを徐々に仕上げています。

対するゲンクは、新監督として、昨シーズンまで5シーズン、ロケレンを率いた、ペーテル・マース監督を招聘。新戦力として、スタンダール・リエージュから元ベルギー代表FWイゴール・デ・カマルゴが11年ぶりに復帰し、マンチェスター・シティからはトルコ代表の新鋭エネス・ウナルを1年間のローンで獲得。補強こそ多くは無いものの、MFピーテル・ゲルケンス、DFティモシー・カスターニュ、FWシーベ・スフライフェルスなど、有望な若手を中心に上位を伺います。



ゲントは昨シーズン同様の3-5-2が基本フォーメーションとなり、守備の要のゲルションは不在だが、ニールセンがセンターバックの中心に入り、本来なら左ウイングバックに入るアサレがCBに入り、両サイドはデヤーゲルとフォケが入ります。2トップはエースのドゥポワトルと、快速FWモーゼズ・サイモンのコンビ。U-21代表のドリブラー、ベニート・ラマンは、規律違反のため、この日はベンチメンバー入りしていません。

ゲンクは4-2-3-1。守備陣は昨シーズンとほぼ同じメンバー。プレーメーカーのゴリユスは不在だが、ボランチのコンビはエンディディとバイエンスの新加入コンビ。アタッカー陣はポストプレーが得意なデ・カマルゴが1トップに入り、2列目にセク・シセ、オクリアシヴィリ、ブッフェルが入ります。

まず最初にチャンスを作ったのは、ホームのゲント。13分、右サイドからのコーナーキックを得ると、キッカーのミリチェヴィッチが相手ディフェンスの裏をかき、バイタルエリア付近へグラウンダーのパスを送ると、マークを剥がしたドゥポワトルがシュート。しかし、これはゴールライン上にいたエンディディに防がれます。

逆にゲンクは、38分、相手CBラフィーニャのパスミスをカットすると、左サイドからカウンターを仕掛け、最後はオクリアシヴィリが左サイドからのパスに反応してシュートを決めるが、惜しくもオフサイドでゴールなりません。

一進一退の攻防が続くが、前半終了間際に均衡が崩れます。42分、ゲントが右サイドを起点にゲンクディフェンスを引き剥がしにかかり、中央のクムスにボールを渡ると、左サイドから流れてきたデヤーゲルがペナルティエリアに侵入。これを相手DFクリスティアン・カバセレが倒してしまい、ゲントにPKが与えられます。これをキャプテンのスヴェン・クムスが決めて、ゲントが先制します。

前半は1-0でゲントが折り返します。後半早々、ゲンクはエンディディを下げて、18歳の攻撃的MFブライアン・ヘイレンを投入します。

後半はゲンクペースで試合が進み、左サイドを中心の攻撃から、クロスでチャンスを伺います。50分にツィマンガのクロスに、デ・カマルゴが上手くマークを剥がしながら中央に飛び込むが、これはセルスの読み勝ち、ゲンクは追いつけません。59分にはゴール正面からのフリーキックのチャンスを得るが、デ・カマルゴの放ったフリーキックは、わずかにポスト直撃。なかなかゴールをこじ開けられません。

するとゲントのヴァンハーゼブルック監督は、カードをすでに貰っているラフィーニャを下げて、新加入のエリック・ヨハンソンを投入し、更に守備を固めます。安定した右サイドは落ち着きを取り戻し、ゲントにチャンスを作らせません。

試合は1-0で、昨シーズンのリーグ王者KAAゲントの勝利。サイド攻撃を徹底するゲンクの攻撃に手を焼くものの、ショートパスを中心とした組織的なサッカーは、追われる立場となった今季も健在。チャンピオンズリーグでも楽しみな存在になりそうです。