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ベルギーサッカー、ベルギーリーグ関係の書き殴りブログです

2014年02月

ジュピラーな人達 Vol.78 ハムディ・ハルバウィ

第78回目のジュピラープレーヤーズ。
今回は得点ランク2位につけるロケレンのエースストライカー、
チュニジア代表FWハムディ・ハルバウィを取り上げます。

ハムディ・ハルバウィ



ハムディ・ハルバウィ Hamdi Harbaoui
生年月日 1985年1月5日(29歳)
国籍 チュニジア
出身地 ビゼルト
身長 186cm
利き足 右
ポジション FW(センターフォワード)

クラブ遍歴
2003-2007 エスペランス(チュニジア)
2007-2008 エクセルシオール・ムスクロン
2008-2010 RCSヴィセ
2010-2011 OHルーヴェン
2011- ロケレン

代表歴
2005-2006 チュニジアU-20代表
2012- チュニジア代表 11試合4得点


得点ランキング2位の14得点を挙げ、
昨シーズンに続き、好調のロケレンを支えるハルバウィ。
2011年にロケレンに移籍してから、3年連続の二桁得点で、
ここ数年、躍進中のロケレンの原動力となっています。

チュニジアの北部ビゼルト出身で、
アフリカ有数の名門エスペランスで18歳でデビューし、
2007年には当時ベルギー1部のムスクロンへ移籍。
しかし、ムスクロンでの出場数は6試合と振るわず、

当時3部BのRCSヴィゼへ移籍します。
ヴィゼで出場機会を得たハルバウィは、
初年度の2008-2009シーズンには19得点。
2009-2010シーズンには14得点を挙げ、
リーグ得点王となり、ヴィゼの3部B優勝に貢献します。
2010-2011シーズンには、2部のOHルーヴェンへ移籍。
3部で自信をつけたハルバウィは、2部でもゴール量産し、
25得点で2部得点王に輝き、OHLは2部優勝を果たします。

この活躍を認められたハルバウィは、2011年にロケレンへ移籍。
ロケレンでもレギュラーに定着し、
2011-2012シーズンには12得点、2012-2013シーズンは11得点、
今季は第26節終了時点で14得点と、
コンスタンスにゴールを量産しています。

チュニジア代表では、各年代別代表を経験するものの、
A代表デビューしたのは、2012年。
27歳での遅咲きで代表デビューを飾ります。
2013年のアフリカ選手権にも出場するなど、
今ではチュニジア代表の常連として定着しています。

典型的なセンターフォワードで、
186cmの肉体を活かした、フィジカルプレーヤーで、
ロケレンでは混戦の中から、強引にゴールを決めたり、
身体の強さを活かしたポストプレーで攻撃陣を牽引。
中でもヘディングシュートが得意で、
叩きつけるシュートやコースをずらすシュートなど種類は豊富。
ドゥトラ、デ・パウ、パトシ、ルマクル、ヴァナーケンなど、
攻撃のタレントが豊富なロケレンだが、
安定したポストプレーをこなすハルバウィは替えが効きません。

ジュピラーな人達 Vol.77 ポール=ジョゼ・ムポク

気づいたら77回もやっているジュピラープレーヤーズ。
第77回目は、スタンダール・リエージュのアタッカーで
ベルギーU-21代表でも活躍しているムポク。

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ポール=ジョゼ・ムポク Paul-Jose M'Poku
生年月日 1992年4月19日(21歳)
国籍 ベルギー(コンゴ民主共和国)
出身地 キンシャサ
身長 183cm
ポジション MF(ウイング、トップ下)
利き足 右
背番号 40

クラブ遍歴
2008-2010 トットナム・ホットスパー(イングランド)
2010-2011 レイトン・オリエント(イングランド)
2011- スタンダール・リエージュ

代表歴
2010-2011 ベルギーU-19代表 15試合3得点
2011- ベルギーU-21代表 16試合3得点


開幕から絶好調で首位を独走するスタンダール。
そのスタンダールの快進撃を支える「カルテット」。
過去にそのカルテットを形成する
バチュアイ、エゼキエル、ムジャンギ・ビアと取り上げてきましたが、
今回はその最後の1人である、ムポクを取り上げたいと思います。

1992年にコンゴ民主共和国に生まれ、
幼少期にベルギーへ渡ったムポク。
スタンダール・リエージュの下部組織に所属していたが、
2008年に17歳でイングランドのトットナムへ渡ります。
トットナムではアカデミーリーグでの出場に留まり、
2010年9月からは、フットボールリーグ1(3部)の
レイトン・オリエントへレンタル移籍し、主力として活躍。
シーズン終了後、古巣のスタンダール・リエージュへ完全移籍します。

初年度の2011-2012シーズンでは、12試合で留まり、
出場機会に恵まれず、チームに貢献できず。
2012-2013シーズンになり、開幕時は出場機会に恵まれなかったが、
シーズン途中でミルチェア・レドニク監督に交代すると、
左サイドのレギュラーに定着。
レギュラーに定着当時は、得点数が伸びなかったものの、
年明けの2013年からは得点数が増加し、
ヨーロッパリーグ出場権が掛かった、ゲントとのELプレーオフでは、
自身初のハットトリックを達成し、7-0で勝利。
スタンダールに不可欠の戦力に成長を果たします。

クラブでの活躍をきっかけに、U-21代表でもレギュラーに定着。
ベルギーリーグ終了後に行われた、
トゥーロン国際大会のベルギーU-21代表にも選出され、
チームは未勝利と低調な出来だったものの、
リーグ戦の疲れを感じさせないパフォーマンスを披露。
カラスコ、トルガン・アザール、レスティエンヌなど、
ポジション争いが激しい2列目のレギュラーを獲得し、
2015年U-21欧州選手権の予選でも、2得点と活躍し、
好調のベルギーU-21代表の攻撃の一角を担っています。

黒人選手特有の身体能力の高さが目立つものの、
足の裏を使った独特なリズムなドリブルが特徴で、
相手との間合いとタイミングを見計らって突破を狙う、
強靭な肉体に似つかぬ技巧的なプレーが特徴的です。
移籍当初は、そのドリブルばかりを狙い、
視野の狭さは戦術眼の無さが目立っていたが、
近年は周りもよく見えるようになり、アシストも増加。
同胞のバチュアイとの相性が抜群で、身体能力と技術がミックスされた
ハイレベルなコンビネーションでゴールを量産しています。

第25節のズルテ・ワレヘム戦では、強烈なフリーキックを決めており、
昨シーズン後半から、急激にフリーキックが向上しており、
スタンダールでは重要な得点源となっています。
今やリーグ屈指のフリーキッカーといえるでしょう。

独特なリズムのボールタッチと、強烈なシュート力を兼ね揃えるムポク。
相棒のバチュアイに比べると、知名度は高くないものの、
A代表にも割って入るほどの実力は秘めています。

ジュピラーな人達 Vol.76 イホール・ベレゾフスキー

今月初めてのジュピラープレーヤーズ。
今回は今季からリールセに加わった、
ウクライナ人GKイホール・ベレゾフスキーを取り上げます。

イホール・ベレゾフスキー



イホール・オレホヴィッチ・ベレゾフスキー Ihor Olehovych Berezovskyi
生年月日 1990年8月24日(23歳)
国籍 ウクライナ
出身地 キロヴォフラード
身長 194cm
ポジション GK
利き足 右
背番号 1

クラブ遍歴
2007-2008 オリンピック・キロヴォフラード(ウクライナ)
2008-2009 ジルカ・キロヴォフラード(ウクライナ)
2010-2013 オボロン・キエフ(ウクライナ)
2013 レギア・ワルシャワ(ポーランド)
2013- リールセ

代表歴
2011-2012 ウクライナU-21代表

第24節にて、アンデルレヒトに勝利したリールセ。
リーグ最多失点のリールセが、
リーグ最多得点のアンデルレヒトから完封勝利。
その試合でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたのは、
第19節からゴールマウスを守る、
ウクライナ人GKイホール・ベレゾフスキーです。

今シーズン、ポーランドの強豪レギア・ワルシャワから、
昨シーズン14位のリールセへ移籍してきたベレゾフスキー。
出身地のキロヴォフラードのクラブでデビューし、
2010年に移籍したオボロン・キエフで正GKに定着し、
ウクライナU-21代表の正GKとして活躍していました。

しかし、所属のオボロン・キエフは
2013年2月に財政難により解散。
自由契約となったベレゾフスキーは、
ポーランドの強豪レギア・ワルシャワへ移籍。
しかし、優勝争いの最中のクラブで、
スロヴァキア代表クチャクが守るポジションを奪えず、
レギア・ワルシャワでは出場機会が無く、
2013年6月にリールセへの移籍が決定します。

リールセでは、昨シーズンの正GKマッツ・セルスが、
フロントとの確執により、Bチームに降格していたが、
セカンドGKネイサン・ゴリスがゴールマウスを守っており、
ベレゾフスキーは当初は控えGKに甘んじていました。

U-21代表のGKセルスが抜けた穴は大きく、
シーズンから失点を重ね、失点数はリーグ最多に。
第18節のホームでのゲント戦で、1-3敗れたのをきっかけに、
リールセのスタンリー・メンゾ監督は、ゴリスを諦め、
ベレゾフスキーにチャンスが巡ってきます。

正GK昇格後、連携不足のため、
2試合連続3失点で守備陣を立て直せなかったベレゾフスキーだが、
第21節のメヘレンとのダービーで、3-0で勝利。
ベレゾフスキーは好セーブ連発で、初のクリーンシートを記録。
年が開けて、第22節ではクルブ相手に1-1で引き分け。
第23節のコルトライク戦は3失点するも、4-3で勝利。
そして前節のアンデルレヒト戦で、再びクリーンシートを記録。
元ウクライナU-21代表の実力者は、徐々に手応えを掴んできました。

特徴は194cmの長身を活かしたハイボールの強さ。
リーチの長さを活かしたセービング技術が光ります。
連携ミスによる失点は目立つものの、徐々に改善しつつあります。

リールセの公式YoutubeチャンネルのLierse.tvでは、
ピッチ内外で明るい性格を見せ、
ロッカールームでの誕生日祝いでは、
調子に乗って「We Are The Champion」を歌うお調子者です。
トニー・ワットと共に、サポーターの心を掴むベレゾフスキー。
川島、セルスに継ぐ、リールセの守護神に成長するか見ものです。
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