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ベルギーサッカー、ベルギーリーグ関係の書き殴りブログです

2013年11月

ジュピラーな人達 Vol.73 イヴァン・サンティニ

第73回目のジュピラープレーヤーズ。
今回は得点ランクトップで絶好調のクロアチア出身のFW
コルトライク所属のイヴァン・サンティニです。

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イヴァン・サンティニ Ivan Santini
生年月日 1989年5月21日(24歳)
国籍 クロアチア
出身地 ザダル
身長 190cm
ポジション FW(センターフォワード)
利き足 右
背番号 18

クラブ遍歴
2006-2007 インテル・ザプレシッチ(クロアチア)
2009-2010 インゴルシュタット(ドイツ)
2010-2012 NKザダル(クロアチア)
2012-2013 フライブルク(ドイツ)
2013- コルトライク

代表歴
2007 クロアチアU-19代表


フライブルクからコルトライクへ移籍し、
今季は第16節終了時点で、11ゴールで
ロケレンのハルバウィと共に、得点ランクトップに立つサンティニ。
今季は2度のハットトリックを決め、
今季のベルギーリーグで大きなサプライズを起こしています。

サンティニは、クロアチアのザダル出身で、
ユースのキャリアは、NKザダル、インテル・ザプレシッチに所属。
2006年に17歳でトップリーグデビューを果たし、
翌シーズンにレッドブル・ザルツブルクへ移籍。
レッドブル・ザルツブルクの下部組織でプレーし、
2009年からは、ドイツ2部のインゴルシュタットへ移籍。
その後、地元のNKザダルへ戻るものの、2012年に再び渡独。
フライブルクでは結果は出せなかったが、
今季からはコルトライクでプレーすることになりました。

コルトライクでは、開幕のOHL戦で67分に途中出場すると、
84分に値千金の決勝ゴールを決めて、ベルギー初ゴール。
その後、信頼を得たサンティニは、ポジションを確保。
第3節のロケレン戦では、ハットトリック達成。
コンスタンスにゴールを重ね、第10節のアンデルレヒト戦では、
前半ロスタイムに決勝ゴールを決めて、金星に貢献。
次節のクルブ戦では、今季2度目のハットトリックを達成。
連日の活躍で、アンデルレヒト、クルブの名門撃破の立役者に。
今やベルギーリーグでも恐れられるアタッカーとなりました。

190cmと長身を武器とする典型的なセンターフォワードで、
左右頭とゴールのバリエーションも豊富で、
足下の技術も優れる、生粋のゴールハンターです。
身体の入れ方が上手く、屈強なセンターバックを相手にしても、
巧みにターンをして、ゴールに丁寧に決める技術を持ち、
力強さと繊細さを兼ね揃えています。
長身センターフォワードのサンティニの落としから、
2列目のクリバリー、ラマンらが狙う形が得意で、
アシストも現在では4点決めています。

ベルギーでのサンティニの活躍により、
再びドイツのクラブが興味を示している模様。
ゴールを量産すれば、クロアチア代表も狙えそうです。

ジュピラーな人達 Vol.72 ベルナール・マランダ

72回目のジュピラーリーグプレーヤーズ。
今回は、ズルテ・ワレヘムを牽引する
U-21代表MFベルナール・マランダ。

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ベルナール・マランダ=アジェ Bernard Malanda-Adje
生年月日 1994年8月24日(19歳)
国籍 ベルギー
出身地 ブリュッセル
身長 181cm
ポジション MF(アンカー)
利き足 右
背番号 28

クラブ遍歴
2011-2012 リールII(フランス)
2012-2013 ズルテ・ワレヘム
2013- ヴォルフスブルク(ドイツ)
2013- ズルテ・ワレヘム[レンタル]

代表歴
2012- ベルギーU-21代表



昨シーズンに引き続き、トルガン・アザールと共に
ズルテ・ワレヘムに所属することになったマランダ。
攻撃の軸がトルガン・アザールとすると、
ズルテの守備の要は、このベルナール・マランダ。
今やクラブ、U-21代表でも不動の地位を確立し、
A代表招集に待望論が上がるほどのボランチに成長しました。

ブリュッセルで生まれ育ち、2005年には、
アンデルレヒトの下部組織に所属したマランダ。
しかし、2007年からは隣国フランスのリールの下部組織へ移籍。
2011年にフランス4部のリールのBチームでプレーし、
2012年からは、ズルテ・ワレヘムへ完全移籍。
ズルテへ完全移籍すると、すぐさまポジションを確保し、
最終ライン前の門番として君臨。
強力なフィジカルと豊富な運動量で中盤を引き締め、
最終節まで優勝争いを演じる原動力として活躍しました。

今シーズンはヴォルフスブルクへの移籍が決定するも、
1年間のズルテ・ワレヘムへのレンタルバックが決定。
U-21代表では、不動のアンカーとして君臨し、
U-21代表、クラブ共に、多彩な攻撃陣を支えます。

ベルギーでは「ベルギーのマケレレ」と呼ばれ、
現在のベルギーの選手の中では珍しい守備専任のボランチ。
前線の選手と連動して、上手く絡めとる守備が得意で、
競り合いでも、地上戦でもベルギー国内では屈指の実力者。
今季は同タイプのスクーラソンと組むことが多いため、
前線への飛び出しから、得点意欲の高さも披露しており、
今季は3ゴール3アシストを記録。
サイドハーフ、センターバックでもプレーすることがあり、
様々なポジションでも対応できる能力を身につけています。

まだ年齢が若く、経験の浅さから、
無謀なタックルで不用意なカードを貰うことがあるが、
将来的にはA代表に割って入る存在になりうるでしょう。

ジュピラーな人達 Vol.71 トマ・ムニエ

71回目のジュピラープレーヤーズ。
今回は、ベルギー代表初招集となった、
クラブ・ブルッヘの右サイドバック、トマ・ムニエです。

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トマ・ムニエ Thomas Meunier
生年月日 1991年9月12日(22歳)
国籍 ベルギー
出身地 サント・オデ
身長 190cm
ポジション DF(右サイドバック)、FW(ウイング)
利き足 右
背番号 19

クラブ遍歴
2009-2011 エクセルシオール・ヴィルトン
2011- クラブ・ブルッヘ

代表歴
2011-2012 ベルギーU-21代表
2013- ベルギー代表

今月のベルギー代表に初招集された、
クラブ・ブルッヘの右サイドバック、トマ・ムニエ。
開幕こそ怪我で出遅れたものの、
第7節以降はフル出場を続け、とうとう代表に選出されました。

ベルギー南部ルクセンブルク州のサント・オデで生まれ、
幼少期は、RUSサント・オデ、RUSギヴリー、
スタンダール・リエージュの下部組織を経て、
当時ベルギー2部に所属していた、国内最南端のクラブ、
エクセルシオール・ヴィルトンでデビュー。
チームは3部に降格するが、2年間ヴィルトンでプレーし、
2010-2011シーズンには、当時18歳ながら
エースストライカーとして、28試合10ゴールの活躍し、
国内外のクラブから注目され、クルブへ移籍することになりました。

クルブへ移籍後、攻撃陣の一角として抜擢されたムニエ。
加入1年目で、公式戦50試合出場5得点と活躍し、
ベルギーU-21代表にも選出されます。
得点力こそ伸びなかったが、走力とフィジカルを買われ、
左右のウイングを始めに、スタメン、途中出場と幅広く起用。
3部リーグからの加入ながら、その才能の高さを発揮します。

しかし、翌シーズンの2012-2013シーズンでは、
シーズン当初こそ、両サイドを始め、ポジションを確保していたが、
若手のライバル、マクシム・レスティエンヌが台頭。
得点力で劣るムニエは出場機会を失います。

そのムニエに転機が訪れるのは、昨シーズンの終盤戦。
当時、右サイドバックのレギュラーだった、
元ベルギー代表のカール・フーフケンスが負傷。
更に両サイドをこなせるトム・ヘイリが左SBで起用。
当時のクルブの指揮官、ファン・カルロス・ガリード監督は、
出場機会を失っていたムニエを右サイドバックにコンバートし、
シーズン終了まで、右サイドバックで起用し続けます。

今季は開幕は怪我で出遅れ、初出場は第6節。
第7節のリールセ戦でも、右サイドバックとして起用されたが、
9月19日に、チームはガリード監督を解任し、
ミシェル・プロドーム監督を招聘します。
しかし、監督は交代したが、チームをいじらなかったプロドームは、
引き続きムニエを右サイドバックで起用し続け、
第14節までフル出場を果たし、安定したプレーを披露。
代表監督のヴィルモッツの目に止まり、
今回、ベルギー代表に初選出されました。

強靭なフィジカルと推進力を売りとしていたムニエ。
突破力もクロスも優れていたが、得点力不足により、
同ポジションをこなすレスティエンヌの後塵を拝していたところ、
ガリードによって、右サイドバックで生まれ変わります。
守備面での経験の浅さを感じさせる場面はあるものの、
サイドバックの上下動を頻繁に要求されるクルブにおいて、
左SBのデ・ボック、右SBのムニエの攻撃性能を重宝され、
積極的な攻撃参加で、クルブの攻撃を活性化させます。
また左ウイングとしてのプレー経験からか、
左足をそつなくこなせ、左からのアシストも記録しています。

一度はポジション争いで出場機会を無くすものの、
チーム事情により、仕方なく右SBに起用されたことで、
プレーヤーとしての可能性を広げたムニエ。
代表では本職の右SBが不足していることを懸念されるが、
守備力も向上しているムニエにも十分チャンスはあるでしょう。

ジュピラーな人達 Vol.70 トルガン・アザール

70回目のジュピラープレーヤーズ。
今回はチェルシーからズルテ・ワレヘムへレンタル移籍中、
ズルテの10番、トルガン・アザールです。

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トルガン・アザール Thorgan Hazard
生年月日 1993年3月29日(20歳)
国籍 ベルギー
出身地 ラ・ルヴィエール
身長 174cm
ポジション MF(トップ下、ウイング)
利き足 右
背番号 10

クラブ遍歴
2011-2012 RCランス(フランス)
2012- チェルシー(イングランド)
2012- ズルテ・ワレヘム[レンタル移籍]

代表歴
2008 ベルギーU-15代表
2008-2009 ベルギーU-16代表
2008-2010 ベルギーU-17代表
2010 ベルギーU-18代表
2011-2012 ベルギーU-19代表
2012- ベルギーU-21代表
2013- ベルギー 1試合




チェルシーが保有権を持つが、昨シーズンに引き続き、
今季もズルテでプレーするトルガン・アザール。
今季は背番号を10に変更し、
ズルテのエースとしての重責を担います。

1993年にベルギー南部ワロン地方のラ・ルヴィエールで
2部の選手だった、ティエリ・アザールの次男として産まれ、
父親や兄弟と共に、幼少時からサッカーを始めたトルガン。
2003年から、テュビズの下部組織でプレーしていたが、
2007年に隣国フランスのRCランスへ移籍。
2011年にトップチームデビューを飾ります。

ズルテへ移籍したのは、昨シーズンの開幕直後。
2012年にイングランドの強豪チェルシーが、
兄のエデン・アザールと同時期に、ランスからトルガンも獲得。
出場機会を与えるため、レンタル移籍が検討され、
2012年8月にズルテ・ワレヘムへの期限付き移籍が決定します。

移籍直後、9月15日のOHルーヴェン戦でデビューすると、
すぐさま左ウイングに定着し、
10月31日のシャルルロア戦に初ゴール。
その後、ゴールアシスト共に量産し、
ベルギーの中堅クラブの一角であるズルテ・ワレヘムを
優勝争いを演じるほどの活躍で、チームを引っ張り、
昨シーズンのPO1では、最終節までアンデルレヒトと争い、
惜しくも2位で終了するも、初のCL出場権を獲得。
シーズン終了後には、ベルギー代表に初招集され、
5月29日のアメリカ戦に、A代表デビューを飾ります。

ライバルのアンデルレヒトを始め、様々なクラブから、
レンタルでの獲得オファーを受けたトルガンだが、
今季もズルテ・ワレヘムでプレーすることに。
背番号も10に変更し、副キャプテンに就任。
7月27日のリールセ戦では初のハットトリックを達成し、
第14節終了時点で、全試合出場9得点で、
今季もズルテの躍進に大きく貢献しています。

ズルテ・ワレヘムでは、加入当時は左ウイングでプレーしていたが、
今シーズンは、トップ下のフランク・ベリエが、
首脳陣との対立により、オステンドへ放出したため、
トルガン・アザールがトップ下に定着。

兄のエデン・アザール同様、170cm前半の体格で、
高いボールスキルを用し、パスドリブル共に高次元のプレーを魅せ、
得意とするプレーも、兄のエデン・アザールに近いが、
トルガンは、兄よりはトリッキーなプレーを好まないが、
直線的なドリブルを多用し、ミドルを積極的に狙うのが、
エデンとは異なるプレースタイルではないかと思います。

今季のズルテは、フランク・ベリエを放出し、
エースストライカーのエムバイェ・レイェが今季絶望の負傷。
昨シーズンの躍進の原動力となったベテランがいない今季は、
よりトルガンの活躍が鍵を握ることになります。
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