続きです。

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MF レナト・ネト
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ゲントの背番号10、レナト・ネト。ブラジル出身だが、16歳の時に、ポルトガルの名門スポルティング・リスボンの下部組織へ加入。2010年から2年間、セルクル・ブルッヘへ期限付き移籍をし、ベルギーリーグでのプレーも豊富だが、スポルティングでは目立った活躍ができず、2013年1月にゲントへ完全移籍。元々はトップ下を本職とする攻撃的MFだったが、ヴァンハーゼブルック監督が就任すると、ポジションを下げて、ボランチが主戦場になりました。攻守のバランスを優先にプレーするために、本来の攻撃性は自重しており、強靭なフィジカルを活かし、セカンドボールを拾い続ける粘り強さで勝負しています。攻撃面での組み立ては、主に相棒のクムスが多くを務めるが、クムスのチェックが激しい場合はネトが組み立てに加わることも多いです。


MF スヴェン・クムス
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ベルギーでは「メトロノーム」と呼ばれる、ベルギーリーグ屈指のパサーであり、ゲントの不動のキャプテン。2015年のゴールデンシューを獲得し、10月には初めてベルギー代表に選出されました。右足から繰り広げられる、変幻自在のパスは、チャンピオンズリーグの舞台でも遺憾なく発揮され、UEFAはグループリーグのベストイレブンに選出しました。今シーズンは、得点力も向上し、PK5本を含む、11ゴールでチーム最多のゴール数を決めています。得点もミドル、ワンツーからの裏抜けなど、多彩なパターンで決めています。フィジカルは強くなく、対人守備では若干の弱さは出ることはあるが、ゲームの流れを読む力に優れるため、多くのインターセプトも決めています。ボランチの相方であるレナト・ネト同様、元々はトップ下でプレーしており、ヘーレンフェーン時代には背番号10も背負っていたことも。若手時代に指導を受けたヴァンハーゼブルック監督の戦術も理解しており、まさにピッチ上の指揮官と言えるキャプテンです。

MF ブレヒト・デヤーゲレ
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ピッチ上を縦横無尽に動きまわる、ゲントのダイナモ、ブレヒト・デヤーゲレ。ゲントで起用されるポジションは試合や展開次第で大きく変わることが多いが、すぐさま対応する、チーム屈指のマルチロールです。ボールを持てば持ち前のスピードを活かしたドリブルで突破を図り、ボールを持たなければ、ゴール前に飛び出しているなど、技術面では若干正確性が欠けるとは言え、非常に対応しづらい動きをしてくるアタッカーです。ゲントでは左ウイングバックでプレーすることも多いが、右でも遜色ないプレーができ、トップ下でプレーしようものなら、ドゥポワトルとのコンビネーションを見せています。今シーズンのチャンピオンズリーグでは、第1節の退場による2試合出場停止や怪我もあり、満足のプレーはできなかったが、デヤーゲレの動き次第で、攻撃の幅も大きく広がってきます。クラブ・ブルッヘの下部組織出身だが、16歳までGKでプレー。身長が174cmのため、GKは断念することになったが、プロデビューしたコルトライクで、ヴァンハーゼブルック監督の下、MFとして才能が開花しました。


MF ダニイェル・ミリチェヴィッチ
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チャンピオンズリーググループリーグでは、3得点決め、ゲントのベルギー勢初の決勝トーナメント進出に大きく貢献した、30歳のボスニア系スイス人MFダニイェル・ミリチェヴィッチ。ポジションはセカンドトップ、サイドアタッカーを務めるが、ゲントではセカンドトップにほぼ固定されており、豊富な運動量を活かし、積極的にスペースに飛び出し、チャンスを作っています。チーム屈指のテクニシャンで、前線でボールを受けると、巧みなボールさばきからチャンスを演出し、クムスとともにアシストを量産しています。最大の特徴は鋭い右足。ゲントのプレースキックの大半はミリチェヴィッチが蹴り、ベルギーリーグ屈指のフリーキッカーとして、ゴールを叩き出しています。スイス出身で、スイスの年代別代表も経験しているが、2009年には当時ベルギー2部のオイペンでプレー。ゲントへ移籍以降は、30歳に差し掛かって、キャリア最高の時期を過ごしています。

FW モーゼズ・サイモン
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若干20歳のナイジェリア人アタッカー、モーゼズ・サイモン。2015年1月にスロヴェニアのASトレンチーンからゲントに移籍すると、抜群のスピードを活かし、スタメンの座を掴むと、ゴールを量産し、17試合7ゴールの成績で、ゲントの初優勝に貢献しました。ゲントではセカンドトップを務め、スピードを活かした飛び出しで攻撃を活性化。サイドに流れては鋭いドリブルで仕掛け、チャンスを多く演出しています。今シーズンは、いまだ3得点と物足りないゴール数だが、献身的なスペースワークとチャンスメーク能力を買われ、レギュラーとして活躍しています。昨年3月には19歳でナイジェリア代表に選出され、今ではリヴァプール、トットナムなどが獲得を検討していると報道されています。

FW ローラン・ドゥポワトル
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ゲントの攻撃の大黒柱、ローラン・ドゥポワトル。2015年夏にオーステンデから加入すると、当初は4番手のFWだったが、レギュラーに定着。センターフォワードとしてはエゴの強さは見られないが、逆に味方を活かすプレーに長けており、フィジカルの強さを活かしたポストプレーが最大の特徴です。191cmの大柄な身体ながら、運動量が豊富で、守備も献身的。見た目のたくましさが目立つものの、裏に飛び出るスピードもあり、センターフォワードとして求められる能力は、ほぼ持ち合わせている、万能なアタッカーです。近年のゲントでの活躍により、ルカク、ベンテケ、バチュアイなどが激しくポジション争いしているベルギー代表にも、昨年10月に、当時27歳で初めて選出され、アンドラ戦では1得点決めています。当時ベルギー4部のトゥルネーでデビューし、長い下積みを経て、2013年7月にオーステンデでトップリーグデビューを果たした、エリート揃いのベルギー代表の中では、非常に泥臭いキャリアを積んでいます。


他の選手は気が向いたらやろうと思います。