ヴォルフスブルク戦直前ですが、ゲントの選手について触れたいと思います。

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GK マッツ・セルス
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ゲントの不動の守護神で、2015年度のベルギーリーグ最優秀GK。24歳ながら、ミスが非常に少なく、的確なポジショニングで安定したセービングを見せる職人肌のGKです。ゴールライン上で張り付くタイプのGKで、コーチングでシュートコースを限定させ、反応や身体能力よりも、技術的な面で長けているGKです。リールセの下部組織出身で、2010年から2年間は、日本代表GK川島永嗣の控えだったこともあったが、今ではベルギーリーグ屈指のGKに成長。昨年10月には、初めてベルギー代表にも選出されました。

DF ラッセ・ニールセン
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デンマーク出身の28歳のCB。2014年夏に2部に降格したオランダのNECから期限付き移籍でゲントに加入すると、すぐにレギュラーに定着。ラガーマンのような体躯を持つ、フィジカルが強いセンターバックです。ゲントでは主に3バックのサイドを担当し、サイドをえぐってくるアタッカーや、ハイクロスに対応します。守備専任のCBのように思われがちだが、攻撃参加も好み、自らドリブルで中央を突破することも。期限付き移籍期間は、昨シーズンのみの1年だけで、シーズン終了後はナントへの移籍が決まりかけたが、本人の強い希望により、ゲントへの完全移籍が決定するなど、ゲントに対する熱い思いを持った男です。

DF ステファン・ミトロヴィッチ
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フライブルクから期限付き移籍中のセルビア代表のセンターバック。ゲントは、シーズン当初はイスラエル代表DFラミ・ゲルション、スウェーデン代表DFエリック・ヨハンソンがいたが、2名とも負傷離脱により、急遽獲得しました。2012-2013シーズンには、コルトライクに所属し、現在のゲントのハイン・ヴァンハーゼブルック監督の下でもプレーしており、加入直後にすぐにフィットしました。主に3バックの中央でプレーし、189cmの強靭な体躯を活かした空中戦の強さを発揮しています。また攻撃面では、堅実な繋ぎから、攻撃の構築も担います。


DF ナナ・アサレ
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今シーズンで3シーズン目になる29歳のガーナ人のサイドバック。ゲントでは3バックの左、もしくはウイングバックでプレーすることが多く、様々なポジションでプレーできるマルチロールです。ゲントには数少ない左利きの一人で、左のプレースキックはアサレが蹴ることが多いです。運動量が非常に豊富で、縦に激しく動きまわります。173cmとセンターバックを務めるには小柄だが、ポジショニングの上手さとフィジカルの強さでヘディングでも競り負ける場面は少なく、試合を見ている感じでは小柄な印象はあまり感じません。


DF ラフィーニャ
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入れ替わりが激しい昨今のゲントだが、今シーズンで5年目になるゲントの古株ラフィーニャ。今季は主にセンターバックのバックアッパーを務めます。両ウイングバックでもプレーできるので、守備的なサイドハーフとして、途中交代でバランスを取るために起用されることもあります。2011年1月にゲントに加わる以前は、タンペレ・ユナイテッド、HJKヘルシンキなど、フィンランドのクラブで、約8年間プレーしていました。

MF トマ・フォケ
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1994年生まれのU-21代表の右サイドバック。ゲントでは攻撃力の高さを買われ、右ウイングバックでプレーし、鋭い縦の突破と正確なクロスでチャンスを演出するサイドアタッカーです。その攻撃性はウイングバックであろうと、最前線に駆け上がり、裏に飛び出そうとすることもあり、第3節のバレンシア戦では、ペナルティエリア内に飛び込み、逆足の左足で豪快なシュートを決めています。現在6部のアマチュアクラブ、ディルベーク・スポルトの下部組織出身で、2011年に若干17歳でレギュラーで活躍すると、アンデルレヒト、クラブ・ブルッヘなどが狙う中、フォケはゲントを選択。2013-2014シーズンにオーステンデでの期限付き移籍を経て、ヴァンハーゼブルック監督が就任した2014年からは、右サイドバックとしてレギュラーに定着しました。今では代表入りも期待されるタレントです。