チャンピオンズリーグベスト16のヴォルフスブルク戦が直前ですが、KAAゲントについて、どんなチームかと振り返ってみようかと思います。

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【清水英斗プレゼンツ】レッズと似ているヘントに学ぼう『浦和レッズ-Next & Future』(2015/12/14) - 浦研プラス - BLOGOS(ブロゴス)メルマガ
http://magazine.livedoor.com/press/14424

この記事でも、近日に発売されたフットボリスタでもそうですが、ゲントのサッカーは、日本で言うと浦和に近いサッカーをしています。基本フォーメーションは、浦和と同じ3-4-2-1を軸に、ウイングバックが高い位置を取って、センターフォワード、セカンドストライカーが開いた位置を、「5トップ」で狙っていく攻撃戦術を用いています。

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しかし、浦和は阿部勇樹が最終ラインに下がり、槙野と森脇がサイドバックのような動きになるのに対し、ゲントは3センターは基本はそのまま。左CBのアサレは、本職は左SBのため、このポジションでも攻め上がることはあるが、あくまでもオプションとしての選択肢に過ぎず、カウンターに備えるために3人で構えます。

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攻撃面は最近では中央からのパス回しから崩すシーンも、ベルギーリーグでも増やしつつあるが、最も重宝するのは、サイドからのクロスを軸とした攻撃。特に右サイドは、U-21代表のMFトマ・フォケのクロスから、ドゥポワトルが高さを活かしてゴールを狙う他、彼を囮にして、アウトサイドからデヤーゲレが猛ダッシュして、ゴールを狙うこともあります。最終ライン、中盤とショートパスを軸にリズムを作り、機を見てサイドチェンジから、一気にスピードを上げていくのも彼らの醍醐味です。

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191cmのドゥポワトルを軸とするため、主に得意とする攻撃はサイドからのクロスだが、フォケ、デヤーゲレ共に、サイドを深くえぐることよりも、比較的早い段階でクロスを放つ傾向が目立ちます。特に右サイドになると、豊富な運動量とポジショニングセンスを持つ、ブレヒト・デヤーゲレがファーサイドから一気に狙っていくのも、醍醐味と言えるでしょう。


その2へ続きます。